岐阜県の高山に行ってきました。前日は大雪だったのですが、朝には小降りになったので街並みを散策してきました。
この雪の中の景色を描いてみたいと思います。
ベースとなる写真は上記のものとは違いますが、雪のちらつく表現にチャレンジします。
紙を水で濡れている状態でマスキング液をたらします。紙が濡れているとマスキングがぼけて境界部がシャープになることを防げます。
マスキングの後、大まかに形を起こしていきます。
この後、陰を重ねていくので隠れてしまいますが、下地として窓などを表現しておきます。
雪の中の光の暗さを表現するために建物の影を強調していきます。
その後マスキングを除去した状態です。
マスキング除去後の雪の不自然な部分や全体の調子を整えて完成です。
正月の教室のメインモチーフは打出の小槌でした。
千両と合わせた組みモチーフの写真を左に載せました。
下側の写真に沿って構図を取ると真ん中に正三角形の構図となり、安定していますが動きのない絵となります。
これに対して上側の写真に沿って構図を取ると右側に向かっての不等辺三角形となり動きが出ますので、この写真を基に描き起こしていきます。
今回は背景から進めていくことにしました。まず赤い千両の実を着色してマスキングします。
背景の色は運気が上がるといわれる黄色をメインにオレンジを加えて単調にならないようにします。
その上で各素材の位置及び色味が分かるよう大まかに着色していきます。
次に千両の葉を描写していきます。全面に背景を着色していますので、筆のおもむくまま自由に描写することが出来ます。
ひととおり葉の描写を終えた段階で、花瓶廻りが透けてバラバラに見えるので、各千両の要素を一体化させるため丸囲みの個所にブルーでシャドウを入れます。
上の絵と比べると千両同士がまとまって見えると思います。
メインの小槌等の表現を高めていって完成したのがこの絵です。
タイトルは打出の小槌によって福が招かれるようにとの思いを込めて「招福」としました。
72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。