制作ブログ バラ3題

バラⅠ

水彩画教室でのバラのモチーフです。
大理石の花器に小ぶりのバラの集合。
とりあえず素直に描いてみます。

まずは大体の配置、色を置いていきます。
花のかたまりは少し左下がりの方向性を持たせます。 花器の高さはテーブルと花の位置が離れすぎないよう少し低くデフォルメします。また、テーブルは白色のままとしますので花の色を引立たせるため青みがかった色とします。

大体の表現を終えたところです。
花器の下敷きとなっているレースの布も表現してみました。
これでもいいのですが少し面白くないので、壊していきます。

中央の2輪のバラから下の部分に光が残るようにして、周りをあいまいにしていきます。また、花器の左右を暗くして中央をより際立つようメリハリをつけました。

バラⅡ

引き続きバラの練習です。
今回は「小野月世の水彩画花レッスン」の課題を基に描いてみます。

前のバラⅠでレースの布を描いてみましたが、再度レースの布にチャレンジして見たかったので下側にレースの布を加えることにします。
しっかりと下書きしてマスキングをかけた状態です。鉛筆の色が透けて見えています。

バラⅠではレースの網目の暗い個所を描く(ネガティブペインティング)ことによってレースの糸を表現しましたが、

バラⅡではレースの糸をマスキング液で白く抜くことで表現します。少し石鹸水で薄めたマスキング液を水筆で描いていきます。
マスキングをはがして鉛筆の跡を消した状態です。

大体の描画を終えたところです。
バラの周りにピンクの映り込みや背景の空気感として青などを配してバラを引立てるようにしていきます。

バラが主役として引立つよう描画を強くしてまとめます。
あわせてレースの表現もバラの左下を強めにしてバランスを取っています。

ローズハット

バラの表現の続きです。
今回は顔の周りにバラを配したファンダジー風に描こうと思います。

下地として暖色系の色を背景におきます。

葉の緑色を配していきます。
白い小花を散らすのにマスキングを使用していますが、紙を濡らした状態でマスキング液を垂らすとぼんやりと広がってちょうどいい具合になります。
顔はバラの色が引立つよう、敢えて青色を選択しました。

大体の表現を終えたところです。
人物の襟足部が微妙に気になるのでこれを葉の延長で隠してなじませます。

完成です。
ほぼ作者の表現したかったイメージ通りになっています。