以前訪れた高尾山の紅葉の景色を描きます。
紅葉から受けた印象をメインに、かなりデフォルメして完成をイメージします。
今回は紅葉の色と建物の色との対比を重視して単純化し、この色を生かすべく背景の空は青ではなく黄色とします。
建物は陰に隠れて細部は見えないのですが、ある程度は描き込んでおきます。
写真では見えない部分も画像ソフトで明暗を調整すると見えるようになりますので、参考にして捉えていきます。
先の絵の状態で眺めて気付いた個所を修正します。
ちょっと分かりずらいのですが背景の黄色がAの部分や周りにあると、人間の眼では背景の色ではなく紙の地の色と錯覚しがちなので、この部分の黄色みをなくします。
次に紅葉が空を覆っている様子を強調するため、Bの部分の抜けをなくします。
左中央の紅葉を生かすためCの個所を後退させます。建物の紫色を散らすとともに、ドライブラシで細かい葉を加えていきます。
修正して完成とした絵です。
季節外れですがカレンダーの4月用の絵として、芝桜の風景画を描くことにしました。
春に市貝町芝ざくら公園に行ってきましたので、この風景を描きます。現地の景色は左の写真の通りです。
このまま描くと何の変哲もない絵になってしまいますので、空も見晴らし台も省略してピンクの世界に中に人をシルエット状に配置した、イメージ重視の絵とします。
出来上がったのがこの絵です。
予定していた構想はこのようなイメージなのですが、あまり芝桜の花畑の中にある感じがしません。
まず、上部Aのエリアと下部Bとの連続性が足りないので、A部分が空とも取れてしまいます。Bの部分も何を表現しているか分かりづらい。
この辺を改善してもう少し花畑らしく表現することにします。また、人物のラインも少し上げて安定感を崩します。
イメージ感をつかむのに、写真を画像ツールで水彩画風に加工したのが左のものです。
全体に形状があいまいになっています。
さらに、アニメ風の加工を加えたものがこれです。
色合いが単純化され輪郭線が強調されてます。
これも中々面白いかと思います。
まず、全体の配置のイメージを掴む為ピンクの色を全体に置いていきます。
前回の絵の改善点として上下のエリアの連続性を確保するため上部中央から右下に向けて同じ色調の流れを作っておきます。
今回は花畑の感じを出すため個々の花のかたまりを表現します。
遠近感を出すため手前には葉の緑を足しました。
完成です。人のシルエットを加えるとガラッと絵の印象が変わります。
72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。