制作ブログ 安芸の宮島

安芸の宮島のライトアップされた大鳥居です。
ライトアップされた輝く鳥居の印象を絵にしたいとトライします。

まずは燃えるように輝く鳥居の存在感をイメージのままに描き起こします。
現地で受けた心の中のイメージはこんな感じでした。

背景をどうおいていくのが主役の鳥居を引立てるかシュミレーションしてみます。
先の絵をA4の画用紙にコピーしたものに彩色していきます。
左は暗い青系としたもの、右は少し紫系に傾けたものです。
いずれも上部に松の枝が被っています。

先のトライの結果、上部の松の枝は主役の印象を弱めるように感じましたので省くことにしました。
左の絵は燃えるような鳥居に合わせて背景も赤色系としたもの、中の絵は赤色系の色を鳥居の周りに抑えたもの、右の絵は青色系でまとめたものです。

結局、青色系の背景とすることとしました。
また、鳥居の上部はあまり濃い色を置かず上部への解放感を出すことにしました。
タイトルはそのまま「ライトアップ」です。

2024/9 「ライトアップ」 F4

制作ブログ ガラス浮き

今回の絵画教室でのモチーフはガラス浮きです。
50年前まだ学生だった頃旅行先の利尻島で見かけたガラス浮きが忘れられず、小ぶりのものですがメルカリで購入しました。
昔の漁ではプラスチックや発泡スチロールの浮きはありませんでしたので、網を仕掛けるための浮きは皆ガラス製でした。

デッサンはしっかり描かないとガラス浮きのフォルムが崩れてしまうので、表面を覆う網をメインに正確に描いていきます。

主役を引立たせるよう、背景を着色します。
全体を青色のイメージで色を置いてみました。

だいたいの構成を描いたところです。
8月でしたが添えられた花がコスモスでしたので、ピンクと青色の対比を強調しながら全体をまとめました。

ここで途中の絵をコピーして全体を青色で纏めた場合と、いろんな色でカラフルにした場合をシュミレーションしてみました。
左側は青色で纏めた場合。右側はカラフルに仕上げた場合です。
カラフルにした場合も捨てがたいものがありますが、今回はブルートーンで行くことにします。

この作品はすべてを明確に描かずにガラス浮き左上部をメインに描き起こして周りはあいまいにしてみました。
そこで一部に視野を限った状態を表して、タイトルは「焦点」としました。

2024/8 「焦点」 F8