以前訪れた高尾山の紅葉の景色を描きます。
紅葉から受けた印象をメインに、かなりデフォルメして完成をイメージします。
今回は紅葉の色と建物の色との対比を重視して単純化し、この色を生かすべく背景の空は青ではなく黄色とします。
建物は陰に隠れて細部は見えないのですが、ある程度は描き込んでおきます。
写真では見えない部分も画像ソフトで明暗を調整すると見えるようになりますので、参考にして捉えていきます。
樹の幹や枝を描き込んだのが、この状態です。
先の絵の状態で眺めて気付いた個所を修正します。
ちょっと分かりずらいのですが背景の黄色がAの部分や周りにあると、人間の眼では背景の色ではなく紙の地の色と錯覚しがちなので、この部分の黄色みをなくします。
次に紅葉が空を覆っている様子を強調するため、Bの部分の抜けをなくします。
左中央の紅葉を生かすためCの個所を後退させます。建物の紫色を散らすとともに、ドライブラシで細かい葉を加えていきます。
修正して完成とした絵です。