日向見薬師堂Ⅰ
四万温泉の奥まったところにある日向見薬師堂です。
ここの紅葉の景色を描いてみました。
この絵では最初に紅葉の葉を描いておいて、マスキングで保護しながら周りをかこっていく手法を取りました。
後ろの林や薬師堂の門などを描き込んでいった途中の状態です。
これが完成とした絵ですが、思ったようには紅葉の美しさが前面に出ませんでした。
日向見薬師堂Ⅱ
先の日向見薬師堂の別アングルからの写真です。
前作の失敗を踏まえて、今度は背景を作りながら紅葉の様子は後から強めていくこととします。
まず、全体の構成及び配色を置いていきます。
背後の薬師堂の門は写真では下からのアングルなので上にすぼまっていますが、敢えて垂直にしました。
さらに描き込んだ状態です。
ここで樹の幹を入れていきます。
下地の黄色を生かしながら、紅葉の赤を散らしていきます。
最後に全体を薄い黄色みがかった色でグレージングして調子を整えて完成です。
1月の絵画教室で何かおめでたいものを描くのが課題でしたので正月に泊まった旅館の生花の扇をモチーフに描くことにしました。
これは同じ教室での素材をスケッチしたものです。赤いバックに白い花の配色を試したものですが、これを参考に進めていきます。
まずは赤色系で背景を整えていきます。
白い花がメインとなるので紙の白さを残します。
今回の用紙はアルシェを使用してますが、水の吸込みが強いので少しの水加減でバックランが生じます。紙に水気があると色が吸い寄せられてきますのでエッジの効いた境目を描きたいときは要注意です。
なお、普段はウォーターフォード紙を使用してます。
花瓶に活けられた白い花、ナンテン、松の枝等を描き込みます。
花瓶の台、扇及び扇から垂れる紐を描いてだいたいの構成は見えるようになりました。
花瓶の左側が少し寂しかったので毬を配置しました。これで花のかたまりから扇への連続性が出てきたかと思います。
陰影を調整して完成です。
扇の模様は飛翔する鶴が描かれています。
72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。