
隣の公園の桜が外灯の明かりに照らされてきれいだったので写真に撮りました。
実際の眼ではもっとピンク色に染まっていたのですが、写真ではかなりオレンジ色になってます。
現場で絵にする構想を練っているときに空に月を配置すれば対比が面白くなるのではないかと気づき、では満月にするか三日月にするかと悩みましたが今回は三日月にすることにしました。

月の個所にマスキングテープを貼り、デザインカッターで三日月を切り抜きます。
さらに照らされて光る桜を表現したいのでマスキングインクを点々と要所に配します。
その上でまず下部の幹回り部分の暗がりを青色系で下塗りしておきます。

デザインカッターはこんな感じです。
マスキングテープだけを切って紙に食い込まないよう気を付けて使いましょう。

次に桜の花色を思いつくままに置いていきます。
その際に花のかたまりを意識しながら白い部分からピンク色の濃いところまで色のバリエーションを作っていきます。
少し桜らしくなってきました。

いよいよ夜空を描き込みます。月はマスキングしてあるので気にせず色を乗せることができます。
さらに要所に青色を差し込んで桜の花のかたまりを表現します。
また、より濃い青色をスパッタリングして画面に変化をつけました。

桜の木の幹及び枝を描き込んだところです。
これで大体のイメージが掴めるようになりました。

マスキングを外した絵の段階で気になったところを修正してきます。
・スパッタリングした赤丸部分の濃い青色が強すぎると感じたので少し弱めます。
・幹回りに青を注して少し暗くして夜感を出します。(黄緑枠)
・幹左(紺色枠)の個所に右側と同じオレンジ系の色を足してバランスをとります。
・上部の黄色枠の個所等夜空との境目に白で花を足して際が切れないようにします。
以上の微調整して完成です。
2025/4 「月夜桜」 M10
飾付け

孫(6才)たちの写真の中で気に入った何枚かを描いてみました。
これはケーキに梅の花のデコレーションをしているところです。
下書きはこのくらい書いています。もちろん彩色の時は鉛筆の線をこれよりかなり薄くしています。

後で人物が背景から浮かないよう、人物も含めて背景色をいれていきます。
今回は明るい雰囲気になるようオレンジ系でまとめてみました。
一方服は対比が際立つよう水色を注してます。
また、ケーキのいちごは後で赤色が映えるよう黄色で下塗りをしておきます。

顔や手の肌色を入れつつ周りの表現を高めていきます。
肌色は赤味やオレンジ色で温かみを維持。服は模様等は省略して雰囲気のみにとどめ、身体のボリューム感を表現することを優先しました。
梅の花を飾付けしていることが主題となりますので右手の表現は強めに描きます。
梅の枝やいちごを描き込んで完成です。
雪の下校

孫(小1)が雪の日の下校中に雪の中の足跡が気になって見つめているところの写真からの1枚です。
下書きを描いていると小物やランドセルなどいろいろな物を身に着けているのに気付いて面白かったです。

大きな面積を占める傘から着色します。
細かい模様は気にせずピンクと青のグラデーションで雰囲気づくりに努めます。
傘の部分にのみ水を湿らせて、その中に色を泳がせながら丁度よいところで筆を止めます。

背景は樹木やフェンスなどがあるのですが、全て省略して雪の雰囲気だけを出すことにとどめました。

人物の着色と足跡を描き入れたところです。
ここからそれぞれの表現を高めていって、傘の骨組みを入れて完成です。
ジャンプ!

孫(男の子)が公園で遊んでいる中から落ち葉にジャンプしている姿が可愛かったので描いてみました。
このアングルでの顔の縦横比のバランスに一苦労しました。ほんの1ミリ違うだけでこの年代の子の可愛さがなくなったり笑顔が消えたりして、ようやくまとまりました。
また、顔の大きさと体のバランスも幼い体形を表現するのが難しかったです。

この絵も人物画背景と乖離しないよう、人物も含めて周りの色を注していきます。
落ち葉の季節なので黄色をメインとしています。

人物のだいたいの色及び落ち葉を描いたところです。
これで色のバランスを確認します。

上の絵では落ち葉が人物よりやや強い感じがしますが、人物の表現を高めていってつり合いが取れたように思います。
足元に蹴られた落ち葉が舞い上がる様子を足すようアドバイスを受けましたので、これを描き入れて完成です。
72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。