
奈良公園に早朝散歩に行った時に見た景色です。
「江戸三」という離れ宿が並んでいる一角です。
思わず心惹かれましたので写真に収めました。
「起床」

まずはその時の心の動きを表現すべく描いてみます。
大体の構図及び色のバランスを決めていきます。

建物を描き起こします。
建物付近にはいませんでしたが、奈良公園ということで鹿を配置します。
実際歩いていく途中には起きたばかりの鹿がたくさんいました。

周りの樹々を描いていきます。
中央の道が広すぎるように感じましたので少し狭めました。

目指すのは午前七時ころの(ちなみに1月です)少し陽が射してきた朝の光です。
今回はホワイトを筋のように入れました。
タイトルは「目覚め」としました。
2024/4 「起床」 F6
「早起き」

2枚目を描きたくなりましたので再度チャレンジです。
今度は前の作品の時間の少し前、午前6時ころの少し薄暗いの感じの時間を目指します。

やはり鹿を2頭配置します。今回は立ち上がって草を食んでいる様子にしました。

宿から漏れる灯りが印象的になるよう強調していきます。

薄暗さを出すため、全体に青みがかったグレーでグレージングします。
細部を整えて完成です。
鹿が起き上がっているのでタイトルは「早起き」としました。
2024/5 「早起き」 F6
カサブランカ

絵の教室での花のモチーフの小作品(F4)3点をアップします。
こちらは大皿にピンクのカサブランカとツル性の植物を配したものです。
このカサブランカが主役となるよう絵の構成を整えていきます。

主役の花が基準となるようカサブランカから描いていきます。
その後、皿やツルの葉を配していきます。背景は黄色系を選択しました。
小バラ

赤と橙の小バラのモチーフです。
青い布を敷いてみました。

今回はバラを上半分において、下半分は青い布が垂れ下った台を表現する構図とします。

概ね色の配置を置いた状態です。
バラの周りの背景は、バラの色が周囲ににじみ出たという雰囲気で同系色を散らします。
ラッパスイセン

庭に咲いていたラッパスイセンを土の花器に活けるか悩みましたが、鋳鉄製の急須がありましたので、これに活けることにしました。

主役のラッパスイセンをまず最初に置いていきます。
左下の2輪がメインです。

下記の色を配します。
今回は水彩の特性を生かして下地が透けて深みのある色となるよう目指します。
後ろの花瓶は赤味のある色ですが、反対色に近い青色を下地に置きます。
急須は、赤・緑・青を順番に重ねて最終的に黒に近い色となるようにしていきます。

最終的に花器や急須の色はこのようになりました。
それぞれがスイセンを引き立ててくれたでしょうか。
72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。