「静物画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ パステル色

普段白の絵具は使用しないできたのですが、白も使ってみようということで、市の顔料が入った絵具(パステル色)をそろえて描いてみようと思います。
パレットに置いた色は次の通りです。
 ブリリアントピンク
 シェルピンク
 ブライトローズ
 ジョーンブリヤンNo1
 ジョーンブリヤンNo2
 ブリリアントオレンジ
 マースバイオレット
 ライラック
 ラベンダー
 コバルトバイオレットライト
 ブライトバイオレット
 ニュートラルチント
 コンポーズグリーン
 コバルトグリーン
 コンポーズブルー
 ホリゾンブルー
 ホワイト
以上すべてホルベインの絵具です。

この写真素材を多少アレンジして使用します。

最初にカスミソウと小さい白い花をマスキングします。
おおまかな色の配置とバラの葉を描き込みます。
マスキング液は紙面を少し濡らした状態で置くと周りがにじんで境目がぼけて花らしくなります。

メインの花を除いて周りの景色を描き込んだ状態です。
メインのバラの花が主役なので、それを引立てるよう気を付けます。
そのため中央部のバラの周りは思い切って暗くしてます。

メインのバラを描き込みます。
黄色いバラは陰影を緑がかった色で作ってみました。
また、ピンクのバラは中央の花のみ少しピンク色を強調して単調にならないように工夫します。

全体に淡い緑色や青色を重ねて黄色いバラが主役として引立つよう、全体を整えて完成です。
今回は8号サイズ及びパステル調の絵具への挑戦でしたが、何とかまとまりました。
また、8号サイズと大きくなったことによりA3サイズまでのスキャナーでは取り込めませんので、カメラで撮ったことによりややグレーがかった色合いとなっています。

制作ブログ 打出の小槌Ⅰ

正月の教室のメインモチーフは打出の小槌でした。
千両と合わせた組みモチーフの写真を左に載せました。

下側の写真に沿って構図を取ると真ん中に正三角形の構図となり、安定していますが動きのない絵となります。

これに対して上側の写真に沿って構図を取ると右側に向かっての不等辺三角形となり動きが出ますので、この写真を基に描き起こしていきます。

今回は背景から進めていくことにしました。まず赤い千両の実を着色してマスキングします。
背景の色は運気が上がるといわれる黄色をメインにオレンジを加えて単調にならないようにします。
その上で各素材の位置及び色味が分かるよう大まかに着色していきます。

次に千両の葉を描写していきます。全面に背景を着色していますので、筆のおもむくまま自由に描写することが出来ます。

ひととおり葉の描写を終えた段階で、花瓶廻りが透けてバラバラに見えるので、各千両の要素を一体化させるため丸囲みの個所にブルーでシャドウを入れます。
上の絵と比べると千両同士がまとまって見えると思います。

メインの小槌等の表現を高めていって完成したのがこの絵です。
タイトルは打出の小槌によって福が招かれるようにとの思いを込めて「招福」としました。