「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 飛騨の里

正月に高山の飛騨の里に行きました。
雪がちらつく中でしたが一瞬の晴れ間がダイナミックに撮れましたのでこれを描きたいと思います。

小下図(こしたず)またはサムネイル

今回はまず小さいサイズ(F2程度)で下書きをして構成を決めていきます。

1回目
写真の印象を素直に描いてみました。
雲の切れ間に黄色の光が見えたので表現してみましたが、何か月夜の風景に見えてしまうのでこれは却下です。

2回目
まず、ダイナミックな空を強調するため中間の森を少し遠くの山のような表現に替えます。
さらに空間の広がりを出すため左側の高い樹を省きます。
基本的な構成はこれで進めます。

制作

まずは大体の構成と空を表現していきます。
上の下書きに比べて民家を小ぶりにし中間の平坦部を広めにして奥行きを深くしました。

前景を描き込んでいきます。
目を引く主役は上に雪を被った杭にしたいので、ここにスポットライトが当たっているような表現にします。

調子を整えて完成です。
タイトルは「雪帽子」としました。

制作ブログ 雪の高山

岐阜県の高山に行ってきました。前日は大雪だったのですが、朝には小降りになったので街並みを散策してきました。
この雪の中の景色を描いてみたいと思います。

ベースとなる写真は上記のものとは違いますが、雪のちらつく表現にチャレンジします。
紙を水で濡れている状態でマスキング液をたらします。紙が濡れているとマスキングがぼけて境界部がシャープになることを防げます。
マスキングの後、大まかに形を起こしていきます。

この後、陰を重ねていくので隠れてしまいますが、下地として窓などを表現しておきます。

雪の中の光の暗さを表現するために建物の影を強調していきます。
その後マスキングを除去した状態です。

マスキング除去後の雪の不自然な部分や全体の調子を整えて完成です。