元の写真
庭に入る木戸をメインに描いていきます。
今回はグリザイユ技法(ほぼモノクロームの水彩で描いた絵の上に色を重ねてゆく技法)の練習も兼ねてセピア調に仕上げていきます。
まず近景の樹木をあまりリアルに描かずややファンタジー気味に雰囲気だけを表現します。
次に建物等をグレーのみで表現します。
この後セピア調の色を重ねていくので陰影をしっかり描きます。
全体にセピア色をのせた状態です。
セピア色はローズマダーとサップグリーンの混色に多少の黄色を加えて調整しています。
この後全体的に整えて(壊す?)いきます。
完成です。
上図の建物のセピア色と樹木の青色がなじむように、相互に青味や赤味を足してあります。
また、左上の屋根の形状の修正と、木戸の強さとバランスをとって建物の左端を少し強くなるよう手を加えています。
八郷古民家にアップしてあります。
古民家の庭の片隅にあった祠です。
こけしなどが祭られてあったので家人の大切な思いが込められていると思います。
1.マスキングする部分を先に着色しておきます。
2.空や周りの風景及び樹の葉などに筆を入れていきます。
3.樹の幹は全体の調子を見ながら方向性を考えていきますので、とりあえず着色せず残してあります。
4.樹の幹を青色系でシルエット状にする案もあったのですが、ここは全体の色調に合わせて緑系で行くことにしました。
また、祠の壁は陰でかなり暗くなっていましたので、その存在感を強調することも含めて色を強くしていきます。
5.ほぼ出来上がってきましたが、遠くにおいて眺めたとき左上の葉が寂しい気がします。右下の葉の調子とバランスがとれないので葉を少し密に増やしました。
また、下の地面も明るすぎるようなので樹の影による暗さを足しました。
完成です。
風景画の八郷古民家にアップしてあります。
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72歳のじいちゃんの趣味の水彩画を紹介しています。部屋の壁にかけて穏やかに眺められる絵を目指しています。