「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 下田港

伊豆に旅行に行ったときに立ち寄った下田港での1枚です。
水面に映る船体や雲の様子がキレイだったので描いてみました。

まず、水面に映る空の様子を描いていきます。
水を含ませた紙面に一気に描き進めます。雲はテッシュで拭って紙の白さを拾っていきます。
併せて漁船の背後の森も描いておきます。

次に漁船の船体及び水面に映る影を表現します。
この時、船体の実体と水面に映る影とにズレが無いよう気を付けます。特にへさきの位置が垂直にあっているかが重要です。

写真の中で赤い旗が気になって調べたところ、下田港では漁船が出漁しないときは竹の棒に赤い旗を掲げて出港しませんよと知らせているとのこと。
そこで作品ではこの漁船たちが休漁で港にその船体を休めていることを強調するために、写真にはないボラード(係船柱)を右下に追加して船がつながれていることを表現しました。

チョットしたアクセントとして水面に映るへさきの柵も描き込みました。

完成です。
作品名は「休漁日」としました。
船につながれているロープを少し強調しています。

制作ブログ 雪景色

飛騨の里の合掌造りの民家です。屋根にあたる光をきれいだったので描いてみました。
制作にあたり下書きを2点ほどしています。

民家全体を配置した構図が上図です。

民家を左に寄せて軒先の道に視点を持っていくようにしたのが次の絵です。この構図で右の木を柿の木にしてタイトルを「残り柿」としました。

雪が降った翌日の朝の風景です。
水路と田をメインに少し開けた感じが出せればと描いてます。

畑の野菜に被った雪の陰が印象的だったので描いてみました。
横向きの朝の光の強い陰影を表現しています。
また、影の中に見える雪の粒を表現するため、歯ブラシを使った細かいマスキング液のスパッタリングをしています。

雪靄に浮かぶ筑波山の絵です。
今まで白は絵具を使わず紙の白さで表現してきたのですが、今回は画面全てに白の絵具を混ぜた色を用いています。
白の絵具を混ぜることによって光の強さが抑えられます。