「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 筑波山

5月に絵画教室で筑波山に写生に行ってきました。
間近で見る筑波山はその大きさと迫力に圧倒されました。
その時のインパクトを何とか絵に描けないかとチャレンジしてみました。





現地でスケッチしたのがこの2枚です。

まずは土台造り。次のステップで谷筋を描いていきますので、合間に見えてくる新緑の樹々の色を置いていきます。
中腹のホテルなどの建物は紙の白を残しておきます。

谷筋の表現の1回目です。
谷筋の暗さや樹々の切れ目を拾っていきます。

最終的に山の重さと迫力を出すため、強い青色で谷筋を強調しました。
真ん中の赤いスポットは筑波山神社の大鳥居と思われます。

制作ブログ 下田港

伊豆に旅行に行ったときに立ち寄った下田港での1枚です。
水面に映る船体や雲の様子がキレイだったので描いてみました。

まず、水面に映る空の様子を描いていきます。
水を含ませた紙面に一気に描き進めます。雲はテッシュで拭って紙の白さを拾っていきます。
併せて漁船の背後の森も描いておきます。

次に漁船の船体及び水面に映る影を表現します。
この時、船体の実体と水面に映る影とにズレが無いよう気を付けます。特にへさきの位置が垂直にあっているかが重要です。

写真の中で赤い旗が気になって調べたところ、下田港では漁船が出漁しないときは竹の棒に赤い旗を掲げて出港しませんよと知らせているとのこと。
そこで作品ではこの漁船たちが休漁で港にその船体を休めていることを強調するために、写真にはないボラード(係船柱)を右下に追加して船がつながれていることを表現しました。

チョットしたアクセントとして水面に映るへさきの柵も描き込みました。

完成です。
作品名は「休漁日」としました。
船につながれているロープを少し強調しています。