「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 袋田の滝

袋田の滝の上流まで登りました。延々と続く階段を上って息も上がったころに、ようやく木々の隙間から滝口が見えてきました。
この景色を描いてみたいと思います。

まず、F3程度の小サイズで下書きを行い、構図を確認します。
これでもまあま良いのですが、何となく面白くありません。
そこで、手前の木々をスパッタリングで表現できないかとチャレンジしてみることにしました。

先に滝の景色を描いていきます。
山間の中に開ける岩盤の上に流れる滝の様子を捉えていきます。

手前の木々や全体の表現を高めていきます。

2022/09 「シルエット」 F6

最後に濃い青色でスパッタリングして木を表現しました。それとなく木には見えると思います。
ただ、このスパッタリングが強すぎて奥の景色の表現が弱くなり、やや絵としては魅力に欠けるものとなってしまいました。
これもひとつのチャレンジとして次につなげたいと思います。

制作ブログ 奥入瀬渓流

水彩キャンバスで渓流の絵を描いてみましたが、水彩紙ではどう表現できるかを試してみたくて同じ奥入瀬渓流を題材に挑戦してみました。

水彩キャンバスでは水の力が活用できなかったストレスもあり、絵手紙用の太い筆で気の向くまま水の力を借りて思い切り自由に筆を動かして画面を創ってみました。

上の絵もなかなか面白い感じにできたのですが、今回は自然の色に寄せていきます。
緑・紺・茶の三色に分かれている画面を統一した色合いに整えていきます。

木々の隙間からスポット的にあたる光と影の中にある波頭の白の違いを意識しながら表現していきます。
光は紙の白さ(紙からの反射光)を、影の中の白は絵具の白を使って違いを出していきます。
まだ十分に水が岩にあたって崩れる波の表現が出来てませんが、これからも精進して音が聞こえてくるような絵が描ければと思います。