「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 雪景色

飛騨の里の合掌造りの民家です。屋根にあたる光をきれいだったので描いてみました。
制作にあたり下書きを2点ほどしています。

民家全体を配置した構図が上図です。

民家を左に寄せて軒先の道に視点を持っていくようにしたのが次の絵です。この構図で右の木を柿の木にしてタイトルを「残り柿」としました。

雪が降った翌日の朝の風景です。
水路と田をメインに少し開けた感じが出せればと描いてます。

畑の野菜に被った雪の陰が印象的だったので描いてみました。
横向きの朝の光の強い陰影を表現しています。
また、影の中に見える雪の粒を表現するため、歯ブラシを使った細かいマスキング液のスパッタリングをしています。

雪靄に浮かぶ筑波山の絵です。
今まで白は絵具を使わず紙の白さで表現してきたのですが、今回は画面全てに白の絵具を混ぜた色を用いています。
白の絵具を混ぜることによって光の強さが抑えられます。

制作ブログ 高尾山紅葉

以前訪れた高尾山の紅葉の景色を描きます。
紅葉から受けた印象をメインに、かなりデフォルメして完成をイメージします。

今回は紅葉の色と建物の色との対比を重視して単純化し、この色を生かすべく背景の空は青ではなく黄色とします。

建物は陰に隠れて細部は見えないのですが、ある程度は描き込んでおきます。
写真では見えない部分も画像ソフトで明暗を調整すると見えるようになりますので、参考にして捉えていきます。

樹の幹や枝を描き込んだのが、この状態です。

先の絵の状態で眺めて気付いた個所を修正します。
ちょっと分かりずらいのですが背景の黄色がAの部分や周りにあると、人間の眼では背景の色ではなく紙の地の色と錯覚しがちなので、この部分の黄色みをなくします。
次に紅葉が空を覆っている様子を強調するため、Bの部分の抜けをなくします。
左中央の紅葉を生かすためCの個所を後退させます。建物の紫色を散らすとともに、ドライブラシで細かい葉を加えていきます。

修正して完成とした絵です。