「風景画」カテゴリーアーカイブ

制作ブログ 芝ざくら公園

季節外れですがカレンダーの4月用の絵として、芝桜の風景画を描くことにしました。

春に市貝町芝ざくら公園に行ってきましたので、この風景を描きます。現地の景色は左の写真の通りです。

このまま描くと何の変哲もない絵になってしまいますので、空も見晴らし台も省略してピンクの世界に中に人をシルエット状に配置した、イメージ重視の絵とします。

出来上がったのがこの絵です。
予定していた構想はこのようなイメージなのですが、あまり芝桜の花畑の中にある感じがしません。

まず、上部Aのエリアと下部Bとの連続性が足りないので、A部分が空とも取れてしまいます。Bの部分も何を表現しているか分かりづらい。
この辺を改善してもう少し花畑らしく表現することにします。また、人物のラインも少し上げて安定感を崩します。

イメージ感をつかむのに、写真を画像ツールで水彩画風に加工したのが左のものです。
全体に形状があいまいになっています。

さらに、アニメ風の加工を加えたものがこれです。
色合いが単純化され輪郭線が強調されてます。
これも中々面白いかと思います。

まず、全体の配置のイメージを掴む為ピンクの色を全体に置いていきます。
前回の絵の改善点として上下のエリアの連続性を確保するため上部中央から右下に向けて同じ色調の流れを作っておきます。

今回は花畑の感じを出すため個々の花のかたまりを表現します。
遠近感を出すため手前には葉の緑を足しました。

完成です。人のシルエットを加えるとガラッと絵の印象が変わります。

制作ブログ 袋田の滝

袋田の滝の上流まで登りました。延々と続く階段を上って息も上がったころに、ようやく木々の隙間から滝口が見えてきました。
この景色を描いてみたいと思います。

まず、F3程度の小サイズで下書きを行い、構図を確認します。
これでもまあま良いのですが、何となく面白くありません。
そこで、手前の木々をスパッタリングで表現できないかとチャレンジしてみることにしました。

先に滝の景色を描いていきます。
山間の中に開ける岩盤の上に流れる滝の様子を捉えていきます。

手前の木々や全体の表現を高めていきます。

2022/09 「シルエット」 F6

最後に濃い青色でスパッタリングして木を表現しました。それとなく木には見えると思います。
ただ、このスパッタリングが強すぎて奥の景色の表現が弱くなり、やや絵としては魅力に欠けるものとなってしまいました。
これもひとつのチャレンジとして次につなげたいと思います。